サンパウロ日本人学校と交流
折り紙指導と福祉講演会
サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)が、サンパウロ日本人学校(田村洋幸校長)と世代間交流を行うイベント「第1回ビバ!カンポリンポ ブラジル日系社会を支える福祉と国際貢献」が7月13日、サンパウロ市ビラ・パウリスタ区にある同日本人学校で行われた。
当日は、援協に派遣されているJICA海外協力隊員で作業療法士の柴崎郁美氏による講演会と、援協福祉部で行われている折り紙教室(指導者:菅原アリセ富美子氏)の生徒(デイサービス利用者)ら8人の高齢者が低学年の生徒たちに折り紙を教え、世代間を超えて交流を深めた。
柴崎氏は「援協とJICAの連携から学ぶ」福祉と国際貢献の講演を、同校の中学部、小学部5、6年生を対象に行った。日本での経験として、ガンを患い当初は寝たきりだった91歳の高齢女性が、若い時に好きだったピアノの練習を行うようになったことで一時的に元気を取り戻した事例を発表。「その女性は亡くなられましたが、最期に寄り添い、私にとってとても良い仕事ができました」と思いを語った。
また、柴崎氏は1959年に創立した援協の歴史についても言及。高齢者の健康増進を目的として、援協福祉部で60歳以上の「歩いて(援協まで)来れる人」を対象に、折り紙、書道、椅子ヨガなど35種類の各種活動を実施していることも説明した。
質疑応答では、生徒たちから作業療法士について、高齢者への対応、人の死とどう向き合うかといった質問が出された。柴崎氏は、個人ではなく「チームとして対応」する必要性やコミュニケーションの大切さを説いていた。
同時並行して、小学1年、2年、3年、4年生を対象に行われた折り紙教室では、菅原氏を中心にデイサービス利用の高齢者が生徒たちに交じって「イカ飛行機」や「小さな紙袋」を折りながら指導。子供たちは「ちょっと難しかった」などと率直な感想を漏らしながらも、出来上がったイカ飛行機を飛ばして楽しんだ。
最高齢の荻窪知世(おぎくぼ・ちよ)さん(92、東京都出身)は、「とても可愛らしい子供さんたちに囲まれてエネルギーをいただき、温もりを感じました」と、今回初めての交流を喜んでいた。
折り紙指導者の菅原氏も「子供たちの覚えが早いのにはびっくりし、喜んでくれてこちらも嬉しくなりました」と笑顔を見せた。
サンパウロ日本人学校は、今年4月に以前のカンポ・リンポ地区から現在のビラ・パウリスタ地区に移転。現在小学部、中学部を合わせた児童生徒数は136人で、15人の教諭が日本から派遣されているという。
田村校長は「子供たちも日本のおじいちゃん、おばあちゃんを思い出し、ワクワクしたことと思います。今回、援協さんからこういう機会をいただき感謝しております」と述べ、今後の交流継続を望んでいた。
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